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写真っぽさを出すStable Diffusionの構図テクニック

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「Stable Diffusionで画像生成できるけど、なんだか“絵っぽい”…」
「リアルに見せたいのに、カメラ感が足りない」

そんなふうに感じたことはありませんか?

Stable Diffusionでは、構図やカメラ視点、レンズの使い方によって“写真っぽさ”を大きく変えることができます。

この記事では、カメラの構図やアングル、レンズ効果などを写真の知識に基づいてプロンプトに活かす方法を解説。

さらに、実例や効果の比較つきで、ただの呪文紹介ではなく、「なぜそれを使うのか」まで理解できる内容をお届けします。

1. カメラアングルと構図の基本

写真用語としての「アングル」「構図」とは?

構図(composition)とは、画面の中に被写体や背景をどう配置するかという考え方。


アングル(camera angle)は、被写体をどの高さ・どの方向から見るかという視点です。

写真においてこれらは、

  • 被写体の印象を大きく左右し
  • 視線の誘導や感情のコントロールに関わります

Stable Diffusionでも、構図や視点はプロンプトとして細かく指定可能で、「ただキャラを描くだけ」で終わらせない奥行きあるビジュアルが作れます。

カメラ構図の基本をもっと詳しく知りたい方へ構図の基本を解説したページ(カメラの学校)

アングルごとの心理効果・演出意図

アングル意図・効果使われるシーン
low angle / from below被写体を大きく・威圧的に見せるヒーロー・支配的キャラ
high angle / from above被写体を弱く・小さく・可愛く見せる小動物・少女・無防備な瞬間
eye level / front view親しみ・自然さ・対等感日常・自然な表情
dutch angle / tilted不安定さ・ドラマチック・緊張サスペンス・夢・異常感

Stable Diffusionではどう表現する?

プロンプト例(SDXL対応)

  • low angle, from below, dramatic lighting
  • high angle, looking down, soft lighting
  • dutch angle, cinematic framing, 35mm lens

補助的に portraitphoto-realistic, realistic lighting, photograph を組み合わせるとより効果的です。

2. プロンプト例|効果別×比較で学ぶ

ただプロンプトを羅列するだけでなく、どんな演出意図で使うかが重要です。

威圧感・迫力 → low angle, from below

Before:普通の正面構図 → なんとなく存在感が弱い
After:ローアングルで下から煽る → キャラに威厳や強さが宿る

効果的なプロンプト例

low angle, from below, close-up, cinematic lighting, ultra detailed, sharp focus

こんなときに使う

  • リーダー・ヒーローの登場シーン
  • 建物やメカの巨大さを強調したいとき

可愛さ・守ってあげたい感 → high angle, from above

Before:水平構図 → 視線が対等で感情に入り込みづらい
After:見下ろす角度 → 無防備さや可愛さが引き立つ

プロンプト例

high angle, looking down, shallow depth of field, soft lighting, photorealistic

おすすめシーン

  • 小動物・ぬいぐるみ風キャラ
  • ストリートスナップ風の自然体ポートレート

映画風・不安定さ → dutch angle

Before:構図が整いすぎて静的
After:画面を傾けて緊張感・不安定さを演出

プロンプト例

dutch angle, cinematic scene, suspenseful atmosphere, film grain, 50mm lens

使いどころ

  • SF・スリラー・夢・非現実
  • 動きのあるカットや場面転換に

3. 写真らしさを高めるテクニック

3.1 被写界深度の表現 → bokeh, depth of field

背景をボカすことで主題が引き立ち、「写真らしさ」が一気に増します。

プロンプト例

shallow depth of field, background blur, bokeh, DSLR photo

ポイント:被写体の距離感や奥行きが生まれるため、「2Dっぽさ」が薄れる

レンズの種類を指定する → wide angle, telephoto, fisheye

レンズ指定による変化例

レンズ特徴用途
wide angle広い範囲・遠近感強調風景・ダイナミックな人物表現
telephoto lens背景圧縮・被写体が浮くポートレート・映画的
fisheye lens極端な歪み・球面表現面白構図・非現実演出

telephoto lens, natural light, photorealistic portrait

レンズごとの画角や特徴を、図と作例で確認したい方はこちらレンズの種類と特徴を解説(フジヤカメラ公式ブログ)

カメラの位置関係を使い分ける

構図の中で「誰の視点か」「どこに立っているのか」を意識すると、写真表現は格段にリアルになります。

視点プロンプト効果
over the shoulder視線の先を感じさせる
first-person view没入感・主観視点
from behindストーリー性を演出

4. モデルやLoRAによるアングル再現性の違い

SD1.5とSDXLでは反応が違う

  • SD1.5:カメラアングル指定が効きにくいが、学習済みLoRAで補える
  • SDXL:標準でアングル反応が良くなっており、自然な被写体生成に強い

アングル・構図を使い分けるにはSDXL + カスタムLoRA or LoConがベストです。

Pose LoRAやCamera LoRAの活用法

  • Pose LoRAで姿勢指定
  • Camera Style LoRAでアングル指定をより効かせる
  • Realistic Vision LoRAPhotoStyle LoRAと併用で写真感が一気に増す

ヒント
アングルが効かないときは、構図の誤解釈を防ぐために明確な姿勢や表情もセットで指定するのがコツ。

まとめ|“呪文”ではなく“意図”を持ったカメラ設定を

構図やアングルは、単なる「撮り方」ではありません。


それは、「どう見せたいか」「何を感じてほしいか」という、表現の意図そのものです。

Stable Diffusionでも、

  • 被写体の印象を操作するカメラ設定
  • 写真表現に近づけるレンズ指定
  • 情感やストーリー性を持たせる視点設計

こうした“意図あるプロンプト設計”を行うことで、単なる画像生成を超えた作品制作が可能になります。

ぜひあなたのPromptにも、「写真家の目線」を取り入れてみてください。


AI画像が、より伝わる・感じる“ビジュアル表現”に進化しますよ。

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しろ

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