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「赤い服を指定したのに、なぜかピンクになる…」
そんな経験、Stable Diffusionを使っていてありませんか?
画像生成AIはとても便利ですが、色の再現性には意外とクセがあるのが現実です。
「この色を出したい!」という希望があっても、なぜか別の色になったり、色がぼやけたりしてしまうことも…。
この記事では、Stable Diffusionで思い通りの色を出すためのコツを、初心者にもわかりやすく解説します。
プロンプトの工夫から補助ツールの活用法まで、実例つきで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
1. Stable Diffusionで色指定が難しい理由
モデルが「曖昧な色解釈」をすることがある
Stable Diffusionは学習データから画像を生成する仕組みのため、色名に対して“平均的な解釈”をする傾向があります。
たとえば“red”と言っても、くすんだ赤、明るい赤、朱色などさまざまな可能性があるのです。
色指定語の優先順位が低くなりやすい
プロンプトの中に複数の要素(人物、構図、背景など)があると、色に関する語の重みが薄れ、うまく反映されないことがあります。
つまり、「a girl in a red dress」と書いても、“girl”や“dress”の情報に埋もれてしまう場合があるのです。
モデル・シード値・構図の影響で色がぶれる
同じプロンプトでも、使うモデル(SD1.5/SDXL)やシード値、画像の構図や光の表現によって、色味にブレが出ることがあります。
2. 色指定プロンプトの書き方とテンプレート
基本形:「a girl in a red dress」の落とし穴
初心者がよく使う基本形
a girl in a red dress
このように一文で表すと、「服の色が赤っぽい」程度の出力になることが多く、曖昧になりやすいです。
とくに照明や背景の色に引っ張られると、想定外の色に変化することもあります。
修正法:色+素材+形容詞で具体化
より狙った色を出すには、以下のように具体的かつ装飾的に表現すると効果的です。
例
a girl wearing a silky deep crimson dress, dramatic lighting
- silky(素材)
- deep crimson(色の濃さ+具体名)
- dress(対象のアイテム)
このように詳細に記述することで、AIに「どんな色か」を正確に伝えることができます。
ネガティブプロンプトで除外指定も活用
うまく色が出ないときは、意図しない色をネガティブプロンプトで排除するのも効果的です。
例
--neg pink, orange, pale tones
これにより、「赤っぽくなるけどピンクっぽさはいらない」というような除外条件を与えることができます。
3. 思い通りの色を出すためのプロンプト実例集
洋服の色を正確に出したいとき
a girl in a glossy emerald green kimono, intricate floral patterns, sunlight
→ 濃い緑(エメラルドグリーン)と素材感を明確に。
背景全体を特定の色調にしたいとき
a fantasy cityscape, twilight, bathed in golden orange light, atmospheric perspective
→ 「twilight」「bathed in ○○ light」などの照明表現で、背景の色調が整いやすくなります。
複数の要素に色を分けたいとき
a girl with platinum blonde hair, wearing a red velvet dress, standing in front of a turquoise wall
→ 「髪色」「服」「背景」をそれぞれ明確にし、色の混同を防ぐのがポイント。
テンプレートまとめ
要素 | 表現例 |
---|---|
髪色 | platinum blonde, chestnut brown, icy silver |
服の素材+色 | velvet red, silky navy blue, cotton white |
背景色 | glowing sunset orange, misty blue forest, foggy gray street |
4. ControlNetやInpaintingで色を「修正」する方法
プロンプトだけではうまくいかない場合は、画像生成後に補助ツールで色調整するのもおすすめです。
ControlNetで輪郭を維持しながら色だけ変える
ControlNetのCanny/Lineart/OpenPoseなどを使って、元の構図を保持したまま、別プロンプトで色指定をし直すことができます。
Inpaintingで服や背景の色だけ塗り替える手順

① 画像を一部選択(例:服の部分)
② Inpaintingでプロンプトを「blue silk dress」などに変更
③ 背景や構図はそのままに、色だけを再生成可能
リファレンス画像でスタイル転写
好きな色味の写真やイラストを参照画像としてアップロードし、色調を参考にして生成する方法も有効です。
SDXL+ControlNetのReferenceOnlyやIPAdapterで自然な色転写が可能です。
5. よくある失敗例とその回避法
「思った色と違う!」を起こす3つの落とし穴
- 色が薄まって出力される → color intensityを上げて明確に
- 別の部位に反映されてしまう → 対象(dress, hair, background)を明確に記述
- 色が飛んで白っぽくなる → 背景や光源が強すぎると影響される
モデル相性による違い(SD1.5 vs SDXL)
- SDXLの方が色解釈は自然で写実的
- ただし、SD1.5の方が細かくコントロールしやすい場合もあり
- 複雑な色指定では試しに両方のモデルで比べるのが◎
CFGスケール・サンプラーの調整
- CFGスケール(7〜12)を高めに設定すると、色指定が反映されやすい
- サンプラーの種類(DPM++系など)でも、微妙な色味に違いが出る
まとめ
Stable Diffusionで色を思い通りに出すには、
単に「赤」と書くだけでは足りません。
- 色+素材+対象を明確に指定するプロンプト設計
- ネガティブプロンプトで不要な色を除外
- ControlNetやInpaintingなど補助ツールの活用
- 光や構図の影響も意識する
これらのコツを身につければ、あなたの生成画像はグッと理想に近づくはずです。
ぜひ、試してみてくださいね!
色指定の参考になる外部リンク