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「SDXLで高画質」が難しい理由。
Stable Diffusion XL(以下:SDXL)は、AI画像生成の中でも最も高性能なモデルのひとつです。
ただし、「ただ使うだけ」では思ったほど高品質な画像が出ません。
たとえばこんな悩み、ありませんか?
- 解像度は高いのに、絵がのっぺりしてる
- 細部が潰れたり、背景がぐちゃぐちゃ
- プロンプトは書いたけど思い通りにならない
この記事では、SDXLで“プロっぽい仕上がり”を出すための5つの方法を、実体験ベースで徹底解説します。
目次
SDXLとは?基本スペックと特徴

- 解像度:標準で1024×1024px対応
- 内容理解:テキスト理解力が高い(プロンプト反映率が高い)
- 複雑な描写(構図・表情・背景)の表現が得意
- 従来のSD1.5より「リアル」「繊細」「現代的」
個人的な感想:同じプロンプトでもSD1.5より明らかに「作品感」が増します。
方法①:プロンプト構成で品質を底上げ
基本構成テンプレート
masterpiece, best quality, ultra detailed, 1girl, blonde hair, blue eyes, school uniform, dynamic pose, soft lighting
キーワードのおすすめ組み合わせ
目的 | キーワード例 |
---|---|
高品質化 | masterpiece, best quality, photorealistic |
緻密な描写 | ultra detailed, 8k, sharp details |
色合いの美しさ | cinematic lighting, volumetric light |
ネガティブプロンプト例(品質向上)
lowres, blurry, bad anatomy, extra limbs, cropped, out of frame, worst quality
実体験:ネガティブプロンプトを追加しただけで「手が5本問題」が消えたことが何度もありました。
方法②:設定調整でクオリティを引き出す
以下は筆者が最も高品質だった設定です(Web UI/AUTOMATIC1111前提)
項目 | 推奨設定 |
---|---|
Sampling Method | DPM++ 2M Karras |
Sampling Steps | 30(低すぎると粗くなる) |
CFG Scale | 7〜8(高すぎると破綻する) |
解像度 | 1024×1024以上が前提 |
Seed(任意) | 好きな値 or -1でランダム |
参考:Sampling方式の違いと選び方(Stable Diffusion Wiki)
方法③:Refinerを併用して細部を強化
SDXLでは「Refinerモデル」と呼ばれる後処理用モデルがあります。
使い方の流れ
- SDXL Baseで粗画像を生成(50〜80%の段階)
- その画像をRefinerに渡して仕上げる
Refinerの効果
- 顔の崩れ防止
- 質感(肌・髪・目)の描写精度UP
- 複雑な背景描写の精度UP
使用感:Refinerありとなしでは、肌や髪のテクスチャがまるで別物です。
公式解説:SDXL Refinerとは?(Hugging Face)
方法④:Hires.fixで高解像度アップスケール
Hires.fixの設定例
項目 | 設定例 |
---|---|
Upscaler | R-ESRGAN 4x+ |
Denoising Strength | 0.4〜0.6(中強度) |
Upscale by | 2.0 |
生成サイズ | 2048×2048pxなど |
Hires.fixはRefinerとの併用も可能ですが、先にRefiner → 最後にHires.fixの順が安定します。
方法⑤:ControlNetやTiledで破綻を防ぐ
ControlNetのおすすめ用途
- 構図を決めたい(ポーズ固定)
- 様々な表現パターンを保ちつつアレンジしたい
Tiled(MultiDiffusion)の使いどころ
- 4096px以上の大画像を破綻せずに生成したい
- PCスペックに制限があるけど画質を落としたくない
よくある質問(FAQ)
Q. SDXLは無料で使える?
A. ローカル環境であれば無料で使えます。
ColabやInvokeAIなども選択肢。
Q. SDXLとSD1.5、どっちがいいの?
A. 解像度・自然さ・細部のリアリティは圧倒的にSDXLが上です。
ただし、SD1.5の方が「コミカル・デフォルメ表現」には向いています。
Q. Refinerは必須ですか?
A. 厳密には「なくても生成可能」ですが、特に顔・肌・髪の表現を重視するならRefinerは強くおすすめします。
まとめ|SDXLで差をつけるならこの5ステップ
項目 | 内容 |
---|---|
① プロンプト | best quality + ネガティブプロンプトで安定感UP |
② 設定 | Samplingは30前後、CFGは7〜8で調整 |
③ Refiner | 顔・細部の描写に圧倒的効果 |
④ Hires.fix | 解像度を上げつつ美しさもキープ |
⑤ ControlNet/Tiled | 破綻回避・構図調整・大判出力に効果大 |
→ この5ステップで、SDXLの真の実力が引き出せます!