
この記事を書いた人
・AI×ブログ運営に挑戦中!
・ ChatGPT・生成AIで記事作成を研究
・ブログの効率化&収益化を発信!
「AI×ブログ」の可能性を探求し、学びをシェア!
二人描くと混ざる…そんな悩みありませんか?
Stable Diffusionで画像生成をしていると、「二人キャラを出したいけど、特徴が混ざる」「同じ顔になってしまう」という壁にぶつかることがあります。
特にアニメ風・美少女系の画像を作ろうとすると、髪型や服装、ポーズが同一化してしまいがちです。
そこでこの記事では、
- 2人のキャラを明確に描き分ける
- キャラ同士の距離や構図をコントロールする
- 特徴(髪色・服・表情)をはっきり分ける
といったポイントを実現するための実践的テクニック5選を解説します。
目次
① Latent Couple|2人のプロンプトを分けて使う定番手法
「Latent Couple」は、画像をエリアごとに分割し、異なるプロンプトをそれぞれに適用できる拡張機能です。
Latent Couple 導入手順

- Stable Diffusion Web UIのExtensionsタブ → Availableから検索
- 「sd-webui-latent-couple」をInstall
- 再起動後、txt2imgやimg2imgでタブが追加されます
Latent Couple 設定のコツ
- Divisions:例「1:2」=横2分割
- Positions:例「0:0,0:1」で左と右に1人ずつ
- Weights:各キャラの強さの比率(1でOK)
Latent Couple プロンプト例
masterpiece, best quality, 2girls
AND girl with long blue hair, wearing sailor uniform
AND girl with short blonde hair, wearing gothic dress
→ 左に青髪セーラー服、右に金髪ゴスロリが登場!
② Multi Diffusion|自由なレイアウトで複数描写に対応
Multi Diffusionは、画像をタイル状に分割し、各領域にプロンプトを指定可能。
より柔軟に2人以上のキャラを配置できます。
Multi Diffusion 特徴
- 任意の比率やサイズで配置が可能
- 横並び・縦並び・斜めなど構図が自由自在
Multi Diffusion 活用例
1人目の領域 → 女の子が立って微笑む
2人目の領域 → うつむいたキャラを背後に配置
→ 対比構図のある“物語性のある絵”に発展可能です。
③ Regional Prompter|細かい位置指定でプロっぽい構成に
もっと自由度高く「この位置にこういうキャラを」と配置したい場合は「Regional Prompter」がおすすめ。
Regional Prompter できること
- xy座標で領域を明示
- エリアごとに完全に異なるキーワード適用
- ポーズ・表情・服装まで変化可能
Regional Prompter 活用例
Region | 内容例 |
---|---|
x=0 y=0 w=512 h=768 | girl with twintails, smiling |
x=512 y=0 w=512 h=768 | girl with straight black hair, angry expression |
→ 「笑顔の子」と「怒った子」が自然に並ぶ対話シーンが作れます!
④ LoRAでキャラ固定しつつ2人を出すテクニック
LoRA(Low-Rank Adaptation)を使えば、特定のキャラの外見や衣装を学習させたファイルを使って、2人のキャラをより正確に再現できます。
LoRAでキャラ固定する方法
- Civitaiなどで対象キャラのLoRAを2つダウンロード
- プロンプトに両方のLoRAを明記
<lora:charA:1.0>, <lora:charB:1.0>
girl A on the left, girl B on the right
→ 2人のキャラを混同せずに並べて出力できます。
⑤ ControlNetでポーズ&距離を制御して違いを強調
「2人を描いたのに、構図が似すぎて見分けがつかない」そんな時に便利なのがControlNet。
OpenPoseなどを使えば、左右で違うポーズにしてキャラを明確に描き分けられます。
ControlNet セットアップ例
- 左のキャラ → 腕を上げてピース
- 右のキャラ → 背中向きの立ち姿
プロンプトの違い+ポーズの違いで、「似た顔でもまったく違う印象」に仕上がります。
画像サイズ・キャンバス比率も意識しよう
複数キャラを描くときは、画像サイズも重要です。
- 通常の正方形(512×512)だと狭くて圧迫感あり
- 横長(768×512〜1024×512)がおすすめ!
さらに、背景を含めるとより自然な“ツーショット”風になります。
よくある失敗と改善ポイント
よくある問題 | 解決策 |
---|---|
顔が似てしまう | LoRA+ポーズ変化 or 顔タイプのキーワードを明記 |
髪型が混ざる | ネガティブプロンプトで明示(e.g., "no twintail") |
身体の位置が被る | Latent CoupleやControlNetで物理的に分ける |
まとめ|2人を自然に描くには“構成力”が大事
Stable Diffusionで2人のキャラクターを描き分けるには、以下のような工夫がポイントです。
- Latent Coupleで明確に分ける
- Multi Diffusionで構図を調整する
- Regional Prompterで細かく配置する
- LoRAで特徴を固定する
- ControlNetでポーズを分ける
単に「2人を描く」ではなく、“関係性”や“空気感”を表現する構図力も大切です。
ぜひこの記事の方法を試して、あなただけのオリジナルツーショット画像を作ってみてください!
参考リンク
- Latent Coupleの詳しい使い方(Romptn)
┗ 設定画面やプロンプトの構造を丁寧に解説した日本語記事 - Civitai(LoRA配布サイト)
┗ 特定キャラを再現するLoRAモデルが多数公開中。二人描き分けにも活用可能