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Stable Diffusionで画像を生成していて、「なんか色が変…」「全体的にくすんでる?」「色味がにじんで見える…」と違和感を覚えたことはありませんか?
実はこの“色がおかしい”問題、多くのユーザーが経験しており、原因はVAEの設定ミスやプロンプトの構成ミス、モデルとの相性問題など、複数あります。
本記事では、初心者の方でもチェックしやすい色味の不自然さの原因5つと、その対処法を詳しく解説します。
目次
原因1:VAEが正しく設定されていない
VAEとは?色味にどう関係するのか
VAE(Variational Autoencoder)は、Stable Diffusionで生成された画像を復元・変換する際の重要な要素です。
この設定が間違っていると、色味がくすんだり、白っぽくなったりする原因になります。
モデルに対応したVAEを選ばないと起こる現象
多くのCheckpoint(モデル)には、推奨されるVAEファイルが存在します。
例えば、アニメ系モデルと実写系モデルでは最適なVAEが異なり、適切でないVAEを使うと以下のような不具合が起きがちです。
- 彩度が低くなる
- 肌色が灰色っぽくなる
- 色全体がぼやける
対処法:おすすめVAEの導入と設定チェック
対策
- モデル配布ページ(例:Civitai)で推奨VAEのリンクを確認
- VAEを
models/VAE
フォルダに配置し、WebUIのSettings > Stable Diffusion > VAEから選択
人気のVAE例
- vae-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors(多くのモデルに対応)
- kl-f8-anime2.vae.pt(アニメ系におすすめ)
原因2:プロンプトが過剰・複雑すぎる
キーワードの入れすぎは色の暴走を招く
プロンプトに「shiny」「colorful」「light」「vibrant」などの色や光に関する単語を多く詰め込みすぎると、AIが過剰に解釈し、色が強調されすぎて不自然な結果になることがあります。
「色」を連想させるワードの重複に注意
同じような意味の単語を何個も入れることで、色味が破綻するケースもあります。
例(NG)
a girl, colorful, vivid colors, rainbow lighting, shiny, glowing, soft light
→ 色味が破綻し、白飛び・にじみが起きやすい。
対処法:シンプルなプロンプト構成とネガティブプロンプトの活用
対策
- 類似する色キーワードは1〜2個に絞る
- ネガティブプロンプトに
low quality, blurry, overexposed
などを追加 - 一度、
colorful
やvibrant
を抜いた状態で試してみる
原因3:モデルとVAEの相性が悪い
モデルごとに“推奨VAE”が存在する理由
モデルは学習時に特定のVAEを使っているため、それに合ったVAEを使わないと本来の発色が再現されません。
例:ポニー系・アニメ系モデルで起こりやすい誤差
- ポニー系モデル:VAE非対応だと色が濁る・灰色がかる
- アニメ系モデル(AOM3、Counterfeitなど):誤ったVAEで肌色が白飛びすることも
対処法:モデル配布元のVAE情報を必ず確認する
モデルをダウンロードするときは、説明欄に「推奨VAE」の記載があるかチェックしましょう。
Civitaiの例:
https://civitai.com/models
原因4:WebUIや拡張機能が古い・不具合あり
バージョンが古いと色補正がうまくいかないケース
- 古いWebUIや拡張機能では、最新モデルやVAEの色情報に正しく対応できないことがあります。
- 特に
dynamic thresholding
やhires.fix
の処理に不具合があると、色が暴走する場合も。
対処法:WebUIと拡張プラグインの最新化
対策
- AUTOMATIC1111のGitHubから最新版を確認・更新
- 拡張機能のタブから「拡張機能の更新を確認」ボタンを活用
stable-diffusion-webui
をGitで管理している場合はgit pull
で最新に
原因5:画像表示アプリ側の誤表示(意外と多い)
生成画像は正常でも閲覧アプリで色が変わる
意外と見落としがちなのが、閲覧アプリによるカラープロファイルの差です。
同じPNGでも、Photoshopや画像ビューアによって色味が全く違って見えることがあります。
対処法:Photoshop・画像ビューアのカラープロファイルを確認
対策
- Photoshopで開く際は「カラープロファイルを変換しない」設定に
- 信頼できるビューア(例:IrfanView、XnView)を使う
- PNG保存時は「sRGBプロファイルを埋め込む」設定をONに
まとめ|「色がおかしい」はよくある。でも直せます
Stable Diffusionで色味が不自然になるのは、誰もが一度は通る“つまずきポイント”です。
ですが、以下のようなチェックを通じて、多くの場合は改善可能です。

- 正しいVAEを使っているか
- プロンプトが複雑になりすぎていないか
- モデルとVAEの相性は合っているか
- WebUIや拡張機能が最新版か
- 画像ビューアによる“見え方のズレ”はないか
まずは1つずつ確認して、あなたの生成環境にぴったり合う設定を見つけてみてください。
本来の色の美しさを取り戻すことができます!