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Stable Diffusionで同じ顔を再現する方法のまとめ

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なぜ「同じ顔」がうまくいかない?

Stable Diffusionで人物画像を作っていて、「この顔、また出したいのに全然出てこない…」という悩みを抱えた人は多いはず。

AI画像生成の特性上、Stable Diffusion基本的に毎回違う顔を生成するように設計されていて、ランダム性(Seed)や、わずかなプロンプトの違い、出力時の設定などが影響しているからです。

この記事では、そんな課題を解決するために活用されている次の3つの代表的手法を丁寧に紹介します。

Stable Diffusionで同じ顔を再現する方法【概要】

Stable Diffusionで「同じ顔」を安定的に生成するには、以下の3つの手法が主に使われます。

  • 方法①:Seed(シード)を固定する→ 一番手軽で誰でも試せる。基本的に「条件を完全に一致」させれば、同じ出力を再現可能。
  • 方法②:ControlNetのReference-onlyを使う→ 参照画像を元に、別の服や背景でも顔の特徴を維持できる方法。柔軟性が高く人気。
  • 方法③:LoRAなどで顔そのものを学習させる→ よく使う顔を再現するモデルを自作する。やや上級者向けだが、シリーズ制作などに最適。

このあと、それぞれのやり方と活用場面を具体的に解説していきます。

方法①:Seed値を固定して同じ顔を出す

Seedとは?

Seed(シード)とは、AIが画像を作るときに使う乱数のスタート地点のようなものです。


これを固定することで、同じプロンプト・同じ設定・同じ環境であれば、まったく同じ画像を再生成できます。

Stable Diffusionにおいては、プロンプトに加えて以下も「完全一致」させる必要があります。

  • モデル(使用している.ckptや.safetensorsファイル)
  • 解像度(width/height)
  • サンプリング方式(Sampler)
  • サンプリングステップ数
  • CFGスケール
  • その他設定(VAEやLoRAの有無)

実際の手順(AUTOMATIC1111版)

  1. 「txt2img」または「img2img」タブを開く
  2. 「Seed」の欄に特定の数値を入力(例:123456789)
  3. 生成に使ったプロンプト・設定をすべて再現
  4. 「Generate」ボタンを押す

ポイントは、設定をひとつでも変えると結果が変わるということ。


「完全に同じ画像を出したい」というときには有効ですが、応用性はやや低めです。

方法②:ControlNetのReference-onlyで顔を固定する

ControlNetは、画像の構図・ポーズ・輪郭などを他の画像から「参照」できる拡張機能です。


その中でも「Reference-only」オプションは、参照画像から顔の雰囲気・骨格・特徴を抽出し、新しい画像にも反映できるという強力な機能です。

やり方(AUTOMATIC1111+ControlNet)

  1. 「ControlNet」拡張機能を有効化
  2. 「Enable」「Reference-only」にチェックを入れる
  3. 元にしたい画像(同じ顔のキャラ)をアップロード
  4. 新しいプロンプトを入力してGenerate

この方法では、顔だけは元画像のまま、服装やポーズ、背景などは自由に変えられるのが最大の魅力。

たとえば、

  • 「前回の女の子の顔はそのまま、今度は浴衣を着せたい」
  • 「髪型やポーズは変えるけど、顔は変えたくない」

といったニーズにぴったりです。

注記

  • 元画像の画質や顔の大きさに左右されやすい
  • 「顔に特化した画像」を参照にするのがベスト
  • 画像が小さすぎると、顔が再現されにくいことも

方法③:その他の補足方法|LoRA・img2img・Inpaint

LoRAで“顔”を学習させる(中〜上級者向け)

LoRA(Low-Rank Adaptation)は、Stable Diffusionに追加的に学習させる技術です。


自分で用意した顔画像を元に「その人の顔」を学習させれば、どんなプロンプトでもその顔で出力可能になります。

ただし、次のような準備が必要です。

  • 複数枚の顔画像(角度・表情違いが理想)
  • LoRA学習ツール(kohya_ssなど)
  • VRAMとある程度のPCスペック

精度が高い分、準備や調整がやや複雑なため、本格的な創作向けです。

img2imgで元画像から自然に変化を加える

img2imgは、既存の画像をベースにして微調整しながら新しい画像を生成するモードです。


特にdenoising strength(変化の強さ)を0.4〜0.6に設定すれば、元の顔の特徴をある程度残しながら別の表現に変えられます。

アプリケーション例、

  • 同じキャラで服装だけ変える
  • ポーズを変える
  • 背景を差し替える

Inpaintで顔だけ再利用・修正

Inpaintを使えば、画像の特定部分(たとえば顔)をマスクして再描画することができます。

たとえば:

  • 顔はそのままで服装を塗り替える
  • 髪型や表情だけ少し変える

といった微調整にも対応可能です。

まとめ:目的に応じて「同じ顔」の作り方を使い分けよう

目的おすすめ手法向いているシーン
完全に同じ画像を再現したいSeed固定再現性重視/比較実験
顔だけ固定し、服装や背景を変えたいControlNet 参照のみ漫画・連作・キャラカスタム
頻繁に使うキャラを保存しておきたいロラ長期プロジェクト/創作シリーズ
似た雰囲気で柔らかく変えたいimg2imgまたはInpaint表情・雰囲気の調整、汎用性重視

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しろ

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