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「あのキャラの顔、また出したい…!でも毎回違う顔ばかり」
そんな悩みを抱えるあなたへ、手軽〜上級まで網羅した“同じ顔再現”の完全ガイドです。
この記事でわかること
- Stable Diffusionで“同じ顔”を再現できない理由
- 段階別に使える3つの再現手法
- ControlNetを使った顔再現の精度UPテクニック
- 最新技術「IP‑Adapter FaceID」で高精度再現も可能に
- 目的/レベル別に最適手法を選ぶ判断チャート
- よくあるQ&A(Seed/ControlNet/LoRAなど)
目次
1. なぜStable Diffusionは“同じ顔”が出ないのか?
Stable Diffusionは乱数とプロンプトの組み合わせで生成するため、以下の要素が毎回変動しやすく、同じ顔になりにくく設計されています。
- Seed(乱数の起点)の違い
- プロンプトやモデル、samplerの些細な差
- 解像度やステップ数等の設定差
→ “同じ顔”を狙うには、これらすべてを制御する必要があるという前提が鍵です。
2. 段階別に使い分け!“同じ顔”再現の3つの方法
【初級】Seed固定による完全再現
Seed(種)を固定することで、「まったく同じ画像」を再生成できます。

やり方(AUTOMATIC1111+WebUIでの例)
- 「txt2img」または「img2img」タブを開く
- 以前出力した画像のSeedを「PNG Info」で確認
- 同じプロンプト、モデル、sampler、解像度、ステップ数など環境を完全合わせる
- Seed欄に数値入力し、「Generate」を実行
注意:1項目でも違うと顔が変わる!完全一致を目指すなら“完全コピー環境”が前提です。
向いているユーザー
- テスト目的(パラメータ比較)
- 宣伝素材など完全に同じ画像を再現したい
- 技術検証や学習素材の生成
【中級】ControlNet(Reference-only)で顔だけ固定
ControlNetの「Reference‑only」を使えば、顔の印象だけを固定しつつ、背景や服装、構図を変更できる方法です。
顔を維持したまま編集する方法は、こちらの記事も参考になります。
Stable Diffusion img2imgで「顔はそのまま」にする方法10選!

手順
- ControlNet拡張を有効化
- “Enable”/“Reference-only”にチェック
- 顔のアップ写真(高画質PNG推奨)を読み込む
- 再現したい顔でGenerate
精度を上げるコツ
- 顔の占有率を高く(アップ画像優先)
- 高解像度&高画質画像を使う
- 複数の参照画像で試作して最適な1枚を選ぶ
向いているユーザー
- 漫画やキャラビジュアルの一貫性を保ちたい
- 表情や服だけ変えたいイラストシリーズ制作
【上級〜応用】LoRA・img2img・Inpaint・IP‑Adapterで高精度再現
① LoRAで“その顔”を学習させる
- 3〜10枚程度の顔画像を使い、学習後モデル化
- kogya_ssなどで学習、出力時にLoRAをオンに使用
- 自由なプロンプトでも再現率◎、学習環境が必要
LoRAの導入・学習手順はこちらの記事で詳しく解説しています。
Stable Diffusion LoRAの使い方を5ステップで徹底解説!
② img2imgで自然な顔調整
- 元画像をBaseに、denoising=0.4〜0.6で微調整
- 表情や雰囲気を保って変化させるのに向いている
③ Inpaintで部分再描画
- 顔のみマスクし、他部分を再描画
- 髪型や服、アクセを自然に変更する用途に有用
④ 【追加】IP‑Adapter FaceIDを使った高度技術
- 顔写真からベクトル情報を抽出し、どのプロンプトでもその顔を再出力
- LoRAの学習なし・制約が大幅に減り始めていて今後主流に
# diffusersライブラリでFaceIDを使用する例
from ip_adapter import apply_faceid_adapter
result = apply_faceid_adapter(input_img, face_embedding)
向いているユーザー
- イラストシリーズやキャラ固定が重要
- 完全再現精度が求められるプロ用途も可
3. 比較チャート:どの手法を選ぶべき?
以下の比較表を参考に、自分の用途に合った方法を選びましょう。
架橋手法 | 再現性 | 自由度 | 難易度 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|
Seed固定 | ◎ | × | ★★☆☆ | 完全再現が必要な用途 |
ControlNet | ○ | ○ | ★★★☆ | 顔だけ再現、服や背景は変えたい場合 |
LoRA(+img2img/Inpaint) | ◎ | ◎ | ★★★★ | キャラ作品・シリーズ制作 |
IP‑Adapter FaceID | ◎〜◎◎ | ◎ | ★★★★ | 自由度高く顔再現を維持したい人向け |
各手法の詳細や実践例をさらに知りたい方は、こちらの記事もおすすめ。
【完全版】Stable Diffusion 同じキャラを再現する5つの方法
4. “同じ顔”を求める5つの実用ユースケース
- キャラクターシリーズ制作:服装や背景を変えた絵を複数作る
- 人物画像の統一性を保ちたいブログ/投稿
- 教材や宣材の検証用途:顔を同じにして実験素材を用意
- VTuberキャラ素材:顔一致はファン認識に不可欠
- SNS投稿用テンプレートにする際の本体固定
5. よくあるQ&A
Q1. Seedで完全再現できるのに画像が違う!何が足りないの?
→ モデル/sampler/VAE/解像度など、すべて一致させる必要あり。
1項目でも違うと結果変動します。
Q2. ControlNetで顔が出ない理由は?
→ 顔小さすぎ/解像度低い/参照画像の顔比率が小さい場合に認識しづらい。
IMGではアップ中心で。
Q3. LoRAは1枚でOK?顔学習枚数はどれくらい?
→ 最低3枚角度違いが必要。5〜10枚あると学習が安定しやすいです。
6. まとめ|あなたに合った“同じ顔”再現法を選ぼう
「Stable Diffusionで同じ顔を使いたい」というテーマは、用途によって最適な手法が異なります。
初心者はSeed固定、中級者はControlNet、そしてプロやシリーズ制作ならLoRA/FaceIDなど上級技術へ。
ぜひこの記事を活用して、あなたの制作に合った“同じ顔”固定の手法を見つけてください。
関連リンク・参考記事