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Stable Diffusionで人物画像を生成していると、こんな経験はありませんか?
- 正面を向いた画像を出したいのに、なぜか斜め顔ばかり
- 目の位置や顔のバランスが歪んでしまう
- 「looking at viewer」と入れても見てくれない…
実はこれは、多くのユーザーが悩んでいる「正面顔生成の壁」です。
この記事では、初心者〜中級者向けに、Stable Diffusionで正面顔を安定して出すためのテクニックを5つに絞って丁寧に解説します。
目次
1. 正面顔の定番プロンプトを使う【基本】
まずは、プロンプトに「正面を向かせる」指示を明示しましょう。
よく使われる正面指定キーワード
frontal face
(正面顔)front view
looking at viewer
(カメラ目線)eye contact
symmetric face
これらはStable Diffusionの多くのモデルに対応しています。
特にfrontal face
やlooking at viewer
は実用性が高く、ほとんどのモデルで通用する安定プロンプトです。
使用例
1girl, beautiful detailed face, frontal face, looking at viewer, close-up, upper body, centered
このように書くと、「カメラ目線で真正面に近い構図」が出やすくなります。
2. カメラアングル・構図を明示する【構図指定】
Stable Diffusionは「写真のような視点表現」に強いため、カメラアングルや距離感を意識したプロンプトが有効です。
おすすめ構図ワード
キーワード | 意味 |
---|---|
headshot | 顔中心のバストアップ構図 |
portrait | ポートレート構図(正面向きが多い) |
close-up | クローズアップで正面率UP |
center composition | 中央構図で顔の崩れ防止 |
組み合わせ例
solo, portrait, centered, headshot, frontal face, symmetrical eyes, best quality
→これで「正面+顔中心+対称的な構図」を実現できます。
3. 顔のバランスを整えるネガティブプロンプト【崩れ防止】
正面顔を描こうとしても、顔が崩れてしまったり、目がズレたりすることがあります。
そんなときは、ネガティブプロンプトで“なってほしくない顔”を抑制しましょう。
例:正面顔崩れを防ぐネガティブプロンプト
(worst quality:1.3), (low quality:1.2), (bad hands), (deformed face), (asymmetric eyes), blurry, glitch, cross-eyed
特にasymmetric eyes
(非対称の目)を指定して排除することで、目線がズレる問題に対処できます。
ネガティブプロンプトは調整を重ねることで効果を発揮します。
最初はシンプルに、徐々に加えていくと良いです。
4. モデル選びとLoRAで“正面の得意さ”が変わる【モデル適性】
実は、「正面顔が得意なモデル」と「不得意なモデル」があります。
正面顔が安定しやすいモデル例
モデル名 | 特徴 |
---|---|
AOM3, Chilloutmix | リアル寄りの正面顔に強い |
AnimeLine, Flat-2D Animerge | アニメ調の正面顔が得意 |
Counterfeit-V3 | ややデフォルメ寄りでも安定感あり |
さらに、顔や視線のLoRAを組み合わせることで、正面率は格段に上がります。
例:視線固定LoRAを組み合わせるプロンプト
<lora:EyeContactLoRA:0.8>, frontal face, looking at viewer
→視線がバッチリこちらを向いた画像が出やすくなります。
5. ControlNetでポーズ制御【強制的に正面にさせる】
「どうしても正面顔が出ない…」というときは、ControlNetを使いましょう。
ControlNetでの手順概要
- OpenPoseで正面立ちのスケルトン画像を用意
- ControlNetタブでOpenPoseを選択
- 正面顔になるようにポーズを設定
- 通常通りプロンプトを入力して生成!
ControlNetのメリット
- ポーズ・顔の角度・手の位置まで細かく指定できる
- 「少し斜め」が続いて出てしまう場合に便利
- 表情LoRAと併用すれば“カメラ目線スマイル”も実現可
制御が強すぎると不自然になる場合があるので、強度(weight)は「0.8」前後が目安です。
補足:画像サイズとキャンバスの選び方
正面顔に限らず、顔中心の構図にしたいときは、キャンバス比率も重要です。
目的 | 推奨サイズ |
---|---|
顔アップ | 512×768(縦長)や 768×1024 |
上半身を含めたい | 768×768 や 1024×1024 |
正面全身 | 1024×1536(やや縦長) |
また、背景指定が曖昧な場合、生成された人物の正面性が乱れる場合があるため、以下のように背景指定をしておくと安定しやすいです。
white background, studio lighting, centered
よくある失敗とQ&A
Q. 「frontal face」と書いても横顔になる…
→ モデルとの相性が原因のこともあります。
looking at viewer
を追加したり、視線LoRAを併用するのがおすすめ。
Q. 正面だけど“顔がゆがむ”のはなぜ?
→ 対称性の欠如が主な原因です。
symmetric face
を明示したり、(asymmetric face)
をネガティブプロンプトで排除しましょう。
Q. 顔が綺麗でもポーズがずれる…
→ ControlNetを使ってOpenPose制御するか、構図指定ワードを強調してみてください。
まとめ|Stable Diffusionで正面顔を安定生成するためのコツ
Stable Diffusionで正面顔を描くには、次のようなステップでの調整が重要です。
ポイントまとめ
frontal face
やlooking at viewer
をプロンプトに入れるportrait
,headshot
など構図を明示する- 顔のバランスを崩す要素はネガティブプロンプトで防ぐ
- モデル&LoRAの選定が仕上がりに直結
- ControlNetでポーズまで完全制御すればほぼ成功
一度ハマれば、正面顔の生成はかなり安定して再現できるようになります。
ぜひ、今回ご紹介したテクニックを活用して、理想の正面イラストを完成させてください!
参考リンク