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Grammarlyは、英語の文章を自動チェックしてくれる非常に便利なツールです。
メール、レポート、ブログなど、英文を書くすべての場面で役立ちますが、「本当に安全?」「機密情報が漏れることはない?」と疑問を感じる方も多いはずです。
本記事では、Grammarlyの仕組み・過去の脆弱性・現在のセキュリティ体制・リスクとその対策までを幅広く解説。
日本語・英語双方で書かれている公式情報や信頼性の高い第三者の情報も整理し、安心して使える実践テクニックをお伝えします。
目次
1. Grammarlyの仕組みとクラウド処理の特性
Grammarlyはクラウドベースのライティングアシスタントです。
ユーザーが入力した英文は一旦Grammarlyのサーバーへ送信されてAI解析され、その結果がユーザーにフィードバックされます。
この構造ゆえ、「入力内容が外部に渡ること」は避けられません。
この特性にはメリットもありますが、同時に情報漏洩のリスクが生じる可能性も。
たとえば第三者からの不正アクセスや、社内関係者の誤操作、クラウド障害時のデータ流出など、理論上は起こり得るシナリオとして認識しておく必要があります。
2. 過去報告された脆弱性と対応履歴
Chrome拡張バグ(2018年)
2018年、Googleのセキュリティチーム「Project Zero」が、GrammarlyのChrome拡張に脆弱性を発見。
これにより、他のウェブサイトの入力内容を読み取れる状態にあったと報告されました。
その後、24時間以内に修正が実施され、再発は確認されていません。
OAuthトークン検証不備(2023年)
2023年には、Salt SecurityなどがOAuthトークンの不適切処理に関する問題を指摘。
Grammarly側は迅速に対処し、数日以内にパッチ適用しています。
3. 現行のセキュリティ体制:強固な多層防御
通信・保存の暗号化
Grammarlyは、TLS(HTTPS)によって通信内容を暗号化しています。
さらに、保存データには AWS KMS を用いた AES‑256 鍵管理が採用されており、高水準のセキュリティ対策が施されています。
国際セキュリティ認証
Grammarlyは、以下の主要な国際セキュリティ認証を取得しています。
- ISO/IEC 27001:情報セキュリティ管理の国際規格
- ISO/IEC 27701:プライバシー情報管理に関する規格
- SOC 2 Type II:運用の信頼性・可用性・セキュリティに関する報告書
- PCI DSS・HIPAA・GDPR準拠
これらの認証は、企業・教育機関・金融・医療分野などが安全性を判断する際の重要な基準とされています。
脆弱性対策の組織体制
Grammarlyでは以下のような体制でセキュリティリスクを継続的に管理・改善しています。
- 社内セキュリティ専門チームによる 24時間体制の監視と対応
- 脆弱性報告のために HackerOneのバグ報奨制度を導入
- 第三者機関による 外部ペネトレーションテスト(例:Wiz導入)
- 年1回以上の 定期リスクレビューと体制アップデート
4. 現実的に懸念すべきリスクと注意点
漏洩リスクはゼロではない
クラウドへ送信された文章は保存可能性があります。
理論的には、サイバー攻撃や内部不正による情報流出リスクは常に存在します。
機密データの取り扱い
- 顧客情報
- 契約書、社内資料
- 医療・法律などの専門情報
など、機密性の高いテキストはGrammarlyに入力しない方針を明確化することが重要です。
拡張機能による影響範囲
ブラウザ拡張を常に有効にしておくと、非英文のページでも動作する可能性があります。
機密情報扱う場面では拡張機能をOFFにすることも有効な対策です。
5. 安全に使うための実践ポイント
機密性のある文章は別ツールで処理
社内向け文書や顧客情報は、企業内の承認済みツールやオフライン環境で対応。
Grammarlyはあくまで「一般英語チェック用」と割り切りましょう。
データ利用設定の調整
「Use my data to improve Grammarly」のチェックをOFFにすることで、学習用に文章が用いられることを防止できます。
拡張機能のON/OFF使い分け
- 英文を書かないときは拡張機能をOFFに設定
- 英文作成時のみ有効化
企業利用時のルール整備
IT・情報システム部門と連携し、社内ポリシーの策定や社員への周知、定期監査を実施しましょう。
6. 総まとめ:Grammarlyは“正しく使えば安全”だが万能ではない
チェック項目 | 現状 | 推奨対応 |
---|---|---|
暗号化通信 | TLS+AES‑256保存 | 安全基準は高い |
標準ルール | 機密情報不可 | 入力内容に応じた使い分け |
拡張機能 | 自動起動可能 | 場面ごとにON/OFF |
社内ルール | 企業で未定義な場合あり | 公式ガイド策定推奨 |
→ 日常的な英文作成であれば安心して使えるツールですが、100%安全ではないという前提を持ち、入力内容・利用場面による制御が必須です。